受け皿

取組開始: 2006年12月

ANRC委員会の改定: 2014年10月

ANRC世話人会: 2014年6月~ 

         [青木勝、岩崎建男、山口民雄、江原慶亮、下村明矢、寺本俊哉、青木記代美]

経緯

ANRC設立の経緯


帰国者にスポットライトを当て、励まし合いつながっていくことを目指し、2009年にANRC (All Nations Returnee Conference)という大会が開催されました。この大会は、実行委員会によって企画と運営がなされ、翌2010年、2012年と三回にわたり開催されました。2010年から対象範囲は帰国者から在外邦人や在留外国人、国際家族や国際人へ拡大されました。現在は日本各地で数々のミニANRCが誕生し、活動を続けています。また2010年の大会後、大会と大会の間の諸活動の情報交換と協議のためにコネクションが設置されました。


世界の動きと日本の動き


・ローザンヌ会議と日本伝道会議

 1989年にマニラで開催された第二回ローザンヌ世界宣教会議で、いわゆる「ディアスポラ」への宣教の必要性と課題が提示されました。「ディアスポラ」ということばは、何らかの理由で(自発的に、強制的に)生まれた国を離れて他国に移動する人々の総称でしたこの年は、ベルリンの壁の崩壊、天安門事件が起き、人々の自由への希求が示された時代でした。

 2000年に沖縄で開催された第四回日本伝道会議では、海外在住邦人や帰国者へのフォローアップの大切さが分科会で取り上げられ、協議がなされました。20052月には日本福音同盟主催による「帰国者のフォローアップを考える会」が開催され、諸教会に対して「帰国者に優しい教会」というアンケート調査が実施されました。このように徐々にではありますが、日本の教会が「ディアスポラ」の存在を意識するようになっていきました。


ANRC大会の開催

 同じく2005年の秋、DNJDiaspora Network for Japanese)が情報交換を目的にポータルサイトがスタートし、数回に亘って「DNJフォーラム」が開催されました。

2006年末には帰国者大会の開催を求める団体や個人が集まり、ANRC (All Nations Returnee Conference)という大会を開催する構想が掲げられました。

 実行委員会が組織され、時満ちて20093月に埼玉県熊谷市でANRC大会が開催されました。その後、この大会は2010年(熊谷)、2012(掛川)と開催され、現在は日本各地での帰国者のための活動が起こされ、大会開催に貢献したJCFNは引き続き帰国者たちへの励ましと育成に力を注いでいます。


・日本と世界の教会とのつながり

 日本の諸教会との関連においては、日本福音同盟の宣教委員会が、地域の教会と協力して開催してきた「宣教フォーラム」において、2006年以降「ディアスポラ宣教協力」という分科会が継続して行われています。また2009年開催の第五回日本伝道会議(札幌)、2010年の第三回ローザンヌ世界宣教会議(南アフリカ)の分科会でも、ディアスポラ宣教について数々の協議がなされ、国内外のディアスポラ宣教に関わっている人々がつながりながら歩んでいます。


・欧米亜のキリスト者たちとのつながり

 ヨーロッパでは「ヨーロッパ・キリスト者の集い」(1982年から)、アメリカでは「東海岸日本語教会ファミリーキャンプ」(2006年から)が継続して開催されています。かねてから祈りが積まれてきたアジアでは、2009年の札幌での日本伝道会議を経て「アジア宣教フォーラム」が開催され(2010年)、「アジア日本語教会ファミリーキャンプ」(20112月)につながり、フォーラムとキャンプが隔年で開催されるようになっています。


・ディアスポラに期待されていること

 2011311日に東日本大震災が起こり、帰国者、在外邦人、在留外国人たちにも大きな影響や変化がありました。国内外からボランティアにかけつけた人々、祈る人々、献げ物をした人たちの間で、世界大の祈りのネットワークが生まれました。またこの大震災を契機として、日本のキリスト教界でも、地域社会の復興と再生への取り組みとともに、今後の災害への防災対策がなされつつあり、ディアスポラもこの領域で積極的に関わることが期待されています。

 一方、脱成長及び脱グローバリズムを背景として、持続可能な社会が希求され、加速的に多文化共生社会が形成される中で、ディアスポラも、社会にどう仕え、宣教の心を持って生きるかが問われています。多文化共生社会における国際人宣教協力を担う各世代のリーダーが求められています。

 さらに、これからの社会のキーワードとなる「ケア(看護・介護)」と「イノベーション(革新・刷新)」を推進するためには、次世代のリーダーシップ育成が急務となっています。ディアスポラひとりひとりが遣わされているワークプレイスでの歩みと、彼らに関わるミニストリー(Workplace Ministry, Business As Mission)にますます期待が寄せられています。


ANRC09、ANRC10、ANRC12の概要

ANRC09(2009.03.19-22)

 テーマは「世界の架け橋Bridge to the World」

 基調聖句はコロサイ1:6「勢いをもって世界中で実を結び広がり続けています。」

 参加者は、27ヶ国600名余。

 世界の架け橋Bridge to the WorldとなるBridge Buildersの興起と内外縦横連携が検討された。


ANRC10(2010.03.19-22)

 テーマは「One body Many Parts」

 基調聖句はⅠコリント12:12-13

 参加者は、27ヶ国600名余。

  Kingdom Buildersの一翼を担う内外邦人宣教協力が検討された。


ANRC12(2012.11.22-25)

 テーマは「あわれみの器として召しに応答しよう」

 基調聖句はⅠテモテ1:15、ローマ9:23

 参加者は、700名余り。

 東日本大震災からの復興・再生を通して、マーケットプレイスにおいてディアスポラ宣教協力が取り組む事例が

 分かち合われ祈り合われた。参加者がブリッジビルダーとして召しに応答して派遣されると共に、次のイベント

 に向けた祈祷連携が開始された。ANRCの共通聖句は、エペソ2:14-19「神の家族」などが掲げられた。